疲れていても大丈夫 心と体が重い日の「超ゆる習慣」の始め方
忙しい毎日、心も体も重い日がありますね
時間がない、やる気が起きない、疲れている...。やろうと思っていたことが、なかなか始められない。そんな日は誰にでもあるものです。新しい習慣を取り入れたい気持ちはあるのに、いざ始めようとすると「やっぱり今日は無理かな」と感じてしまう。過去に完璧を目指して頑張りすぎ、結局挫折してしまった経験があると、余計に一歩が重く感じられるかもしれません。
この記事では、そんな心と体が重い日でも大丈夫な、「超ゆる習慣」の始め方をご紹介します。頑張るエネルギーがなくても、完璧を目指さなくても、少しずつ自分にとって心地よい変化を取り入れるヒントが見つかるはずです。
「超ゆる習慣」とは? 疲れていてもできる理由
「超ゆる習慣」とは、文字通りハードルを極限まで下げた、ゆるやかな習慣のことです。たとえば、「毎日腹筋50回」ではなく「腹筋1回だけ」、「毎日30分読書」ではなく「本を開くだけ」。このように、「これならどんなに疲れていてもできる」と思えるほど、小さく簡単な行動から始めるのが特徴です。
なぜ疲れている日でもできるのでしょうか。それは、目指すハードルが非常に低いため、始めることへの心理的な抵抗が少ないからです。「やらなければ」という義務感よりも、「これくらいならできそう」という感覚を大切にします。そして、たとえそれだけで終わっても「できた」という小さな成功体験が得られるため、自己肯定感を損なうことなく続けやすくなります。
心と体が重い日のための「超ゆる習慣」の始め方アイデア
具体的な「超ゆる習慣」を始めるためのアイデアをいくつかご紹介します。大切なのは、「これなら私にもできそう」と感じるものを選ぶこと、そして、本当に「超ゆるく」始めることです。
1. 「ゼロステップ」から始める
何かを始めたいけれど体が動かない、というときは、「始めるための最初の、ごく簡単な行動」だけをやってみましょう。これを「ゼロステップ」と呼びます。
- 例:運動したい → 運動着を見る、椅子から立ち上がるだけ
- 例:本を読みたい → 本を手に取る、表紙を眺めるだけ
- 例:片付けたい → 散らかった場所をちらっと見るだけ、ゴミを一つだけ拾う
- 例:日記をつけたい → ノートとペンを机の上に置くだけ
このゼロステップは、文字通り「始める準備の準備」のようなものです。ここまでできたら「今日の分は達成!」としてしまっても構いません。不思議なことに、ゼロステップを踏み出すと、そのまま次の小さな一歩に進めることもあります。
2. 「〇〇だけ」ルールを徹底する
「最低限、これだけやればOK」というラインを極限まで下げます。そして、それ以上できなくても自分を責めない、と決めます。
- 水を一口飲むだけ
- 窓を開けて新鮮な空気を吸うだけ
- 好きな音楽を1曲だけ聴く
- 感謝していることを一つだけ思い浮かべる
- 伸びをするだけ
これらの「〇〇だけ」は、疲れている日でも数秒から1分程度でできることです。この小さな行動が、心や体に小さな変化をもたらし、少しだけ気分を上向かせることがあります。
3. 心地よさを感じることを「超ゆる習慣」にする
頑張る習慣だけでなく、心と体を労わる習慣も「超ゆる」く始めてみましょう。
- 好きなお茶やコーヒーをゆっくり一口飲む
- 心地よい香りのハンドクリームを塗る
- お気に入りのクッションにもたれる
- 好きな色や景色を眺める時間を数秒作る
これらは、達成感を得るためというよりは、自分自身を大切にするための習慣です。疲れている自分を否定せず、「これくらいは自分に許す、与える」という感覚で取り入れてみてください。
完璧主義を手放し、小さな変化に気づく
超ゆる習慣の最も大切な点は、完璧を目指さないことです。毎日できなくても、やらない日があっても、自分を責める必要はありません。「昨日できなかったけど、今日はゼロステップだけやってみようかな」と、また気軽に再開すれば良いのです。
そして、小さな変化に意識を向けてみましょう。たとえ「水を一口飲むだけ」でも、それは昨日の何もできなかった自分とは違う一歩です。その小さな行動が、心持ちや日々の過ごし方に少しずつ良い影響を与えてくれることがあります。「少しだけ気持ちが楽になったな」「ほんの少しだけ前向きになれたかも」。そんな小さな変化を見つけ、自分自身を認めてあげることが、ゆるく続ける力になります。
まとめ
忙しい日々の中で、心も体も疲れてしまうことは自然なことです。そんな日でも、「何か始めなくては」と気負う必要はありません。今回ご紹介した「超ゆる習慣」は、頑張るエネルギーがないときでも、自分を追い込むことなく取り組める方法です。
「ゼロステップ」から始めてみる。「〇〇だけ」とハードルを下げる。心地よさを感じることに意識を向ける。そして、完璧を目指さず、できた小さな一歩を認めてあげる。
これらの「超ゆる習慣」は、劇的な変化をもたらすものではないかもしれません。しかし、心と体が重い日でも自分に何もさせられなかった、という感覚から、「これだけはできた」という小さな達成感に変えてくれます。その積み重ねが、少しずつ自分に自信を与え、日々の生活に心地よいゆとりを生み出すことにつながるでしょう。まずは、今日「これならできそう」と感じる、ごくごく小さな一歩から始めてみませんか。