いつもの場所を味方に!無理なく続くゆる習慣
忙しい毎日でも「これならできる」と思える習慣を
「何か新しいことを始めたい」「もっと心地よく過ごしたい」そう思っても、忙しい日々の中で新しい習慣を定着させるのは難しいと感じていませんか。完璧を目指して意気込んでみたものの、三日坊主で終わってしまった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
時間がない、疲れている、やる気が起きない...。そんな状況でも、無理なく続けられる習慣化の方法があります。それは、「完璧」を求めず、「ゆるく」「少しずつ」始めること。そして、その一つの工夫として「場所」を味方につける方法をご紹介します。
なぜ「場所」が習慣化を助けるのか
新しい習慣を始める際、「いつ」「どこで」「何をするか」を明確にすると、行動に移しやすくなると言われています。特に「どこで」という「場所」は、習慣のきっかけ(行動トリガー)になりやすいものです。
例えば、「朝起きたら水を飲む」という習慣は、「ベッドから起き上がってキッチンに行ったら」という場所がトリガーになります。「帰宅したら手を洗う」のは、「玄関に入ったら」という場所がトリガーです。
このように、いつもの場所と特定の行動を結びつけることで、「さあ、やるぞ」と気合いを入れなくても、自然とその行動に移りやすくなるのです。しかも、場所を決めることで「どこでやろうかな...」と考える時間も省け、すぐに取りかかれます。
いつもの場所で「1分だけ」できるゆる習慣アイデア
家の中には、私たちが無意識のうちに立ち寄ったり、一定の時間を過ごしたりする場所がたくさんあります。そんな「いつもの場所」を利用して、たった1分でもできる、ごく簡単なゆる習慣を始めてみませんか。
1. リビングのくつろぎスペースで
ソファに座る前、テレビをつける前に、ちょっとした習慣を取り入れてみましょう。 * ストレッチを1分: 床やソファの上で、肩や首をゆっくり回す、ふくらはぎを伸ばすなど。 * 簡単な瞑想を1分: 目を閉じて、呼吸に意識を向けるだけ。 * 本を一行だけ読む: 読みかけの本を常に置いておき、開いたページの一行だけを読む。
2. キッチンの作業台・シンク前で
料理中や後片付けの「ついで」にできる習慣です。 * コンロやシンクをさっと一拭き(30秒〜1分): 使ったらすぐに拭く癖をつけると、汚れが溜まりません。 * 床に落ちたゴミを拾う(気づいたらすぐ): 見つけた時にすぐ対処することで、まとめて掃除する手間が減ります。 * 今日の感謝を一つ唱える: 心の中で「〜に感謝」と唱えるだけでも、ポジティブな気持ちになれます。
3. 玄関で
外出前や帰宅時に必ず通る場所です。 * 靴を揃える: 自分のだけでなく、家族の靴も一足だけ揃える。 * 植物に水をあげる(もしあれば): 霧吹きで葉っぱにシュッと一吹きだけでもOK。 * 郵便物をすぐに整理する: ポイ置きせず、必要・不必要にざっくり分ける。
4. 寝室のベッドサイドで
寝る前のリラックスタイムに。 * 今日良かったことを一つ思い浮かべる: 書き出すのが面倒なら、頭の中で考えるだけでも十分です。 * 明日やることを一つだけ決める: 大きなタスクではなく、「洗濯物をたたむ」など簡単なことで構いません。 * アロマを香らせる: 好きな香りを楽しみながら深呼吸をする。
完璧を目指さない「ゆるさ」を大切に
これらの習慣は、あくまで「1分」「ちょこっと」「〜のついで」でできるごく小さなものです。もし、その日できなかったとしても、自分を責めたり落ち込んだりする必要はまったくありません。「まあ、いいか」と受け流し、次の日やれる時にやれば大丈夫です。
大切なのは、毎日完璧にこなすことではなく、「続けよう」という気持ちを持ち続けること。そして、たとえ短時間でもできた自分を少しだけ褒めてあげることです。小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感が高まり、習慣を続けるモチベーションにもつながります。
まとめ これなら私にもできそう、と思えたら
忙しい日々の中で新しい習慣を取り入れるのは、大変なことのように感じられるかもしれません。しかし、「場所」を決め、そこで「ほんの少しだけ」行うことから始めれば、驚くほど抵抗なく続けられることがあります。
リビング、キッチン、玄関、寝室...。あなたのいつもの場所を味方につけて、たった1分でも良いので何か一つ、心地よくなる習慣を取り入れてみてください。完璧でなくても大丈夫。小さな変化の積み重ねが、きっと日々の生活に穏やかなゆとりをもたらしてくれるはずです。これなら自分にもできそう、そう思えたら、ぜひ今日から試してみてください。